努力は報われにくい

芋づる式

努力というものは、報われやすい人間と報われにくい人間がいます。これは運が良いとかそういう話ではなくて、単純に地頭の良し悪しや思考力想像力に起因すると思っています。そして、私は圧倒的に想像力や思考力が欠けた凡人で、努力が本当に報われにくいです。努力は人一倍してきたつもりですが、なかなか芽が出てきません。

正直そんな自分に嫌気が差すときが多く、自分より努力してなく成果も出ていない人を見ては嘲笑うようなことをしてきました。私は意識せずにやってしまうような人間です。彼女に注意されるので、少しずつ改善してるとは思いますが。

しかしこのような私にも時々、小さな転機が訪れることがあります。それはやり続けていると、ふと一気に今までなんのことかわからなかったことが芋づる式で理解できるようになるのです。そしてようやく今まで努力をし続け、やめなかった自分を褒めることができるのです。

そこに至るまでに非常に長い時間を要しますが、一つだけ言えることがあります。努力が報われやすい人間の特徴は先述したとおりですが、報われにくい人間にも「頭と手を動かす」ということが不足してる場合があると思います。気付けば手か頭のどちらかしか動かしてない時が多々あります。これだと、漠然と「こうなのだろうか、ああなのだろうか」と思考するばかりで、その問題だったりライブラリの本質に近づくことができません。逆に頭をからっぽにして写経ばかりするだけでもなかなか身につく感覚はありません。

友人に言われたことに、数学の定義を丸暗記するのではなく、次に出てくる定理や問題を解く際にきちんと思考することが重要だということがありました。私の彼女も同様なことは言っていて、定義の丸暗記じゃなくて問題とか前後で覚える、のような。強いて言えば彼女は私より地頭が良いのでそのようなことが言えるのだろうなと思います。

努力は報われない場合が多いし、多少の努力で大きな成果を獲得するような人間を恨みたくなることも多々ありますが、私はこのようなことをし続けるのだろうと思います。本当に悔しいですが、私が人より努力をしなければクズに戻ってしまうだけなんです。